エルボースリーブってどんな効果があるの?
エルボースリーブは肘の安定性向上や怪我の防止に効果があります。デメリットとしては着脱や手入れに手間がかかることなどが挙げられます。この記事ではエルボースリーブについて以下の内容を紹介します。
- エルボースリーブの効果
- 何キロくらいから付ける?
- 使う種目
- おすすめ2選
筋トレで使うエルボースリーブの効果とデメリットは?
エルボースリーブは肘のサポーター
エルボースリーブとは肘につけるトレーニングギアのことです。ざっくりと言えば肘のサポーターですね。
エルボースリーブ以外のベンチプレスで使うトレーニングギアをまとめて知りたい方は以下の記事を読んでみてください。
エルボースリーブの効果は?
エルボースリーブには大きく分けて以下の2つの効果があります。
- 肘関節を安定させる
- 肘の可動域を制限する
肘関節を安定させる
エルボースリーブは伸縮性の高い素材から作られています。肘関節を適度に締め付けることで関節が安定して、上腕二頭筋や上腕三頭筋など肘に繋がる筋肉をうまく使えるようになります。
可動域を制限する
エルボースリーブはある程度の厚みがあります。肘を曲げるほどスリーブが詰まるので完全には曲げきることができません。また、少し反力があるので押し戻される感覚があります。
【補足】
肘や膝の曲げすぎは筋肉から負荷が抜けて関節を痛める原因となるので注意が必要です。
エルボースリーブのデメリットは?
エルボースリーブには以下のようなデメリットがあります。
- 着脱に手間がかかる
- 腕周りが暑い
- 汗をかくので頻繁に洗う必要がある
膝につけるニースリーブもそうですが、スリーブ系は暑くて汗をかきます。洗濯機は使用不可のものも多いので、手洗いなどの手間がかかるのが難点です。
\ おすすめはコレ /
エルボースリーブはベンチプレス何キロから?初心者はいらない?
エルボースリーブって初心者は付けてないよね?
確かにジムでエルボースリーブを付けている方はそこまで多くありません。ただし、初心者にも上級者にもそれぞれ違った恩恵があります。
エルボースリーブは重量に関係なく関節の不安がある場合はつけてよい
初心者にも大きな効果がある
初心者でも以下のような理由でエルボースリーブはおすすめです。何キロからと重さにこだわるのではなく不安を感じたらつけるようにしましょう。
- フォームが安定していないため
- 負荷が抜けてしまうことがあるため
フォームが安定していないことがあるため
初心者はベンチプレスのフォームが安定していないため肘や肩の関節に負担がかかりやすいです。具体的には以下のような動きのエラーが起きていることが多いです。
- 初心者は肩甲骨のコントロールが難しい
⇒脇を開いたフォームになりやすい - 初心者は背中のアーチをうまく作れない
⇒バーを下げる距離が長くなり肘に負担がかかりやすい
フォームがよく分からない人ほど、サポート効果がありがたいということです。ベンチプレスで肘や肩が痛くなる原因については以下も参考にしてみてください。
負荷が抜けてしまうことがあるため
例えばダンベルカールなどは肘を曲げるほど筋肉が収縮するのかというとそうではありません。過度に腕を曲げようとすると負荷は筋肉から抜けてしまい関節に負担がかかります。ベンチプレスのボトムポジションも同様です。
そのため、少し動きを制限するほうが筋肉への刺激は強くなる場合があります。エルボースリーブは曲げすぎの防止としても効果を発揮します。
単純な怪我防止にも効果あり
以下は私がベンチプレス130kgの自己ベスト更新に挑戦したときの動画です。肘が小刻みに振動しているのが分かります。
こうした場面では肘関節に負担がかかりますし、1度は耐えられても繰り返しの負荷で怪我をすることもあるので、使って損はないでしょう。
エルボースリーブを使うのがおすすめな筋トレの種目
ベンチプレスやショルダープレス
エルボースリーブは以下のようなプレス系の種目で肘を安定させて対象筋に効率よく刺激を与えるのに使えます。
- ベンチプレス
- ショルダープレス
- フレンチプレス
アームカールなど腕の種目
「負荷が抜けてしまうことがある」ことの例としてダンベルカールを紹介しましたが、エルボースリーブは腕トレでも曲げすぎの防止として有効です。
- トライセップスエクステンション
- ケーブルプレスダウン
- ダンベルカール
【参考】
腕のトレーニングについては鈴木佑輔さんの解説動画もチェックしてみてください。
ベンチプレスなどの筋トレにおすすめのエルボースリーブ2選
エルボースリーブは以下の2つがおすすめです。
- AZLIV (初心者~中級者)
- SBD (中級者~上級者)
AZLIVのエルボースリーブ
初心者~中級者にはAZLIVのエルボースリーブがおすすめです。十分なサポート力がありながらも、コスパにも優れています。
実際の使用感や付け方については以下のレビュー記事を参考にしてみてください。
SBDのエルボースリーブ
トレーニング上級者は競技者向けのブランドであるSBDのエルボースリーブがおすすめです。少し値段は高くなりますが、質は間違いありません。
比較すると以下のようになります。SBDは動作のしやすさやサポート力を両立させるために厚さを使い分けながら作っているため少し値段が高くなっています。買い替えでAZLIVからSBDにするというのもおすすめです。
エルボースリーブに関する疑問
エルボースリーブは重量UPに効果がある?
ベンチプレスではエルボースリーブを付けてもあまり重量は変化しません。以下のような理由です。
- ベンチプレスで最も重量が扱えないのはボトムポジション
- ただし、ボトムポジションでも完全に肘が曲がっているわけではない
*フレンチプレスのような単関節種目であれば重量が伸びることも考えられます。
ベンチプレスでは肘が完全に曲がっているわけではないため、スリーブの反発はそこまで強くありません。反発力による重量UPよりも締め付けられていることによる安定感UPが主な効果です。スクワットで使うニースリーブほどの恩恵はありません。
エルボースリーブは大会で使える?
エルボースリーブはニースリーブと違ってパワーリフティングの大会では使用できません。そのため、競技者もボリュームを稼ぎたい時期は使用して、大会が近付いてくると外して練習をすることが多いようです。
ベンチプレスの元世界チャンピオンであるKE-TAさんは大会の1か月前くらいから外して練習をすると言っていました。
エルボースリーブの代用品は?
エルボースリーブのように肘周り全体を覆うものではなくピンポイントで肘を圧迫するタイプのサポーターもあります。
幅が細いのでエルボースリーブほどは暑くなく、腕全体に通す必要がないのでピンポイントで適切に圧迫できるというメリットがあります。
まとめ
筋トレで肘関節を保護してくれるエルボースリーブについて紹介しました。
おさらい
- 肘関節を安定させる効果がある
- フォームが安定しない初心者にもおすすめ
- 重い物を扱う上級者にもおすすめ
- 胸トレ/肩トレ/腕トレなど幅広く使える
- 重量はあまり変わらないので保護目的
\ おすすめはコレ /
手首や肘など小さな関節からやられていくことも多いのでリストラップなどと一緒に使って怪我なくトレーニングしましょう!
本サイトではベンチプレスで使える道具含め多数のレビューをおこなっています。ぜひチェックしてみてください!