筋トレはかなり歯に負担がかかるらしいです
本格的にトレーニングをしている人が「歯が欠けた」とか「歯が割れた」と言っているのを耳にします。私もそれが気になり、市販のスポーツ用マウスピースを試してみました!これから購入する方の参考になれば嬉しいです。
トレーニングを始めたばかりの人はそこまで関係ないかもしれませんが、重量が伸びてくると少し心配かもしれません。
- BIG3 Total 525kg
- ベンチプレス 135kg
- 筋トレ/データ分析が好き
- 京都大学卒のブロガー
筋トレ中に歯を食いしばるタイプならマウスピースが必要?
筋トレやスポーツでマウスピースを付ける理由は以下の2つです。
- 食いしばりの対策
- より力を発揮するため
食いしばりの対策として
歯を食いしばるときには体重の5~10倍くらいの力がかかり、人によっては1トンを超えてしまいます。スクワットは体重の2倍をあげれば一般的にはすごいレベルですが、歯にはさらに大きな負荷がかかっているということですね。
奥歯が割れた/歯がボロボロという人も
私はレモンチャンネルのこんがりさん の奥歯が2本欠けたという話や、サイヤマングレートさん の歯が3本欠けたという話を聞いて歯の保護を意識するようになりました。
SNSなどでも歯が欠けた or 擦り減っているという人がチラホラいました。
悲報:筋トレで奥歯が折れた。抜歯確定😂
昨日、筋トレしたら奥歯砕けました。(T▽T)
筋トレ中食いしばりすぎて奥歯がかけた
【参考】
歯を食いしばったほうが力が出るタイプと食いしばらないほうが力が出るタイプに分かれるようです。その他にも歯のことを考えてできるだけ食いしばらないように心がけている人もいました。
より力が発揮できる
嚙み合わせとスポーツに関しては以下のような研究/アンケート結果があるようです。
- 筋力が5%程度向上する
- 歯列矯正をした9割がパフォーマンスに影響すると感じている
- 3人に1人はパフォーマンス向上のために矯正を始めている
ベンチプレス95kgの人が嚙み合わせを改善して100kg上がるようになるかもと考えるとかなり大きな差ですよね。また、多くの人が実際にパフォーマンス向上を実感しているようです。
【参考リンク】
・筋力向上について
・パフォーマンスに関するアンケート
歯の食いしばり対策の筋トレ用マウスピースの作り方
私が購入してみたのは「FIGHTR」という市販のマウスピースです。
マウスピースの外観/中身
- 通気性のよいケース付き
- あらかじめルーズに形ができている
- 説明書は英語のみ
通気性のよいケース付き
商品はケースに入って届きます。乾かした後はこのケースに入れてジムに持っていっています。
あらかじめ少しルーズに形ができている
届いた段階では間に歯がおさまるようにゆとりを持った状態である程度の形ができています。
説明書は英語のみ
残念ながら説明書は英語のみです。使い方は以下を参考にしてみてください。
マウスピースの作り方
温度計がないので正確ではないですが、80℃くらいのお湯を用意します。ケトルで沸かしたお湯を2分くらい放置しておくとよいかもしれません。
放置すると上に浮いてくるので箸で持っていました。
隣に用意しておいた水に1秒つけます。手で持てたらOKです。
切れ目を前歯の中心に合わせた状態で、軽く噛みながら型をとります。
型がとれたら水につけて固まらせます。
- フィット感が足りない場合は上記の工程を何度か繰り返してください。
筋トレ用マウスピースの効果とデメリット
筋トレ用のマウスピースの特徴
このスポーツ用のマウスピースは柔らかい樹脂製です。ガッチリと歯の形に密着して動かなくなるほどのフィット感はありません。あくまでも歯の間でしっかりと噛んでおく硬いガムのような感覚です。
- 柔らかい樹脂製
- やや幅が太い
筋トレ用マウスピースの効果
- トレーニング中の自分の食いしばりに気が付ける
- 顎からの一体感が生まれる
自分の食いしばり気が付ける
マウスピースを付けてトレーニングをすることで自分が想像以上に食いしばりをしていたことに気が付きました。トレーニングの重量が上がっていくほど、強いものになっていくと思うので歯に影響の出ていないタイミングで気が付けてよかったです。
顎からの一体感が生まれる
マウスピースをしっかりと嚙み合わせることで顎から背中にかけての一体感が生まれます。首は背骨を介して背中に繋がっており、顎の力の入り方や首のポジションは上体の力の入り方に直結するためです。
- 首を伸ばす ⇒ 肩甲骨が下がる
- 顎を引く ⇒ 胸が広がる など
筋トレ用マウスピースのデメリット
以下がマウスピースのデメリットです。
- 息が切れたときの口呼吸がしにくい
- 水分補給がしにくい
- 管理が必要
- 本格的に作ろうとすると値段が高い
息が切れたときの口呼吸がしにくい
スポーツ用のマウスピースは分厚いので、呼吸はしにくいです。5レップ以下くらいの低レップのときだけ使うといったように使い分けるのがおすすめです。
水分補給がしにくい
ボクサーの休憩をイメージしてもらえると分かりやすいですが、マウスピースをとってから水分補給をしていると思います。そのまま飲むのはやや難易度が高いです。
管理が必要
マウスピースは口の中に装着するため、菌や汚れが付着します。定期的に洗浄剤を使うなどして清潔に保つ必要があるため、人によっては煩わしさを感じることがあります。
歯科で作ると値段は1~3万円
本記事で紹介している簡易的なスポーツ用マウスピースでは噛み合わせまでは最適に作ることができません。もし歯医者で本格的に作ろうとすると1~3万円はするので値段の高さは難点です。
- 歯の欠け/擦り減りの対策
- 噛み合わせの最適化
筋トレ用マウスピースの洗浄方法
マウスピースの洗浄方法は以下の2つです。
- (基本)水洗いして歯ブラシで磨く
- (定期的に)洗浄剤を使う
水洗いして歯ブラシで磨く
お手入れの基本は毎回、水洗いしてよく乾かすことです。歯ブラシを使って磨くのも効果的ですが、歯磨き粉はマウスピースを傷つけるので使わないようにしましょう。
マウスピース用の洗浄剤を使う
清潔に保つには定期的にマウスピース用の洗浄剤を使うとよいでしょう。以下はスポーツ用にも使えると明記されていたので安心です。泡タイプもあるようです。
筋トレにおすすめのマウスピースの種類 (FIGHTR / VENUM)
筋トレ用のマウスピースとしては以下の2つがレビュー数も多く、評価も高いのでおすすめです。価格はどちらも3000円弱でほぼ変わりません。
- FIGHTR
- VENUM
FIGHTRのマウスピース
FIGTHRのマウスピースはカラーバリエーションが3つあります。口を開けると文字が見えるのでやや主張が強いマウスピースです。
VENUMのマウスピース
VENUMには白/グレー/黒/水色などカラーバリエーションがあります。文字が目立たないのでシンプルなデザインがよい方におすすめです。
まとめ
筋トレ/スポーツ用のマウスピースを紹介しました。
おさらい
- スポーツ用マウスピースを使うとパフォーマンス向上が期待できる
- 自宅で簡単に2分くらいで型取りができる
- 慣れないと呼吸しにくかったり、水分補給しにくいのが難点
- 定期的に専用の洗浄剤を使おう!
少し分厚いのが難点なので競技レベルが上がってきたら、歯医者で作ってもらう予定です。とりあえず歯が欠ける前に対策しましょう!