そろそろニースリーブを使ってみたい!
スクワットにハマってくるとニースリーブにも興味が湧いてくると思います。この記事では自分のレベルにあったニースリーブ選びができるように情報をまとめています。以下の順番で紹介していきます。
最後に「初心者は必要ないのか?」、「デッドリフトでも使っていいのか?」などよくある質問をまとめていますので気になることがある方はチェックしてみてください。
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スクワット用のニースリーブの選び方
ニースリーブを選ぶ際には以下の3点をチェックして選ぶようにしましょう。なお、価格はニースリーブの硬さによって相場が決まっていますので硬さとセットで解説します。
- ニースリーブの厚さ
- ニースリーブの硬さ
- ニースリーブを使う目的
厚さを比較して選ぶ
ニースリーブの厚さには大きく分けて以下の2種類があります。
- 5mm
⇒動きやすさを重視 - 7mm
⇒サポート力を重視
ジムで普通の筋トレをしている方は基本的には7mmを選ぶようにしましょう。7mmのものであっても柔らかめのものを選べば特に動きにくさは感じないはずです。
【補足】
パワーリフティングの競技ルールで厚さの上限は7mmと定められているのでそれ以上のニースリーブは基本的にありません。
硬さを比較して選ぶ
ニースリーブには大きく分けて3種類の硬さがあります。
- 通常のニースリーブ
- 一般的な競技用ニースリーブ
- 特に硬い競技用ニースリーブ
硬さによってだいたい値段の相場があるのでどのレベルを求めるかに伴って価格も決まってきます。
通常 | 5000円 |
競技用(一般) | 10,000円 |
競技用(硬め) | 20,000~30,000円 |
仮にスクワットの重量で分類してみると以下のような差があります。男性の場合は体重の2倍くらいまでであれば通常のニースリーブでも十分ですが、それ以上になってくると徐々に競技用のニースリーブも視野に入れてもいいかもしれません。
体重 65kg | 体重 75kg | |
---|---|---|
通常 | ~135kg | ~150kg |
競技用(一般) | ~180kg | ~200kg |
競技用(硬め) | 180kg~ | 200kg~ |
目的や特徴で選ぶ
以下の3パターンでおすすめのニースリーブについて少し補足をしておきます。
- 動きやすさを重視する場合
- 関節が細い女性
- 最強を求める方
動きやすさを重視する場合
SBDなどのブランドではウエイトリフティング専用のニースリーブも販売されています。ウエイトリフティング向けのニースリーブは厚さが5mmで動きやすいように短めに作られているという違いがあります。特に動きやすさを重視したい方はウエイトリフティング向けで探してみるのも良いかもしれません。
出典:SBD
【補足】
パワーリフティングの競技ルールで長さの上限は30cmと定められているので25~30cmのものが大半を占めます。
細身の女性におすすめ
膝関節周りが極端に細い女性や、かなり太めの方には競技レベルに関わらず競技用ニースリーブがおすすめです。これは単純に対応範囲が広いからです。ややマイナーなトレーニングアイテムなので一般的なニースリーブでは対応サイズが限られていることが多いです。
一般的なニースリーブ | 30~40cm |
競技用ニースリーブ | 24~55cm |
最強を求める方におすすめ
ニースリーブも使いながらとにかく強さを求める人には以下の3種類がおすすめです。競泳の試合用の水着のような位置付けだと思ってください。着脱が大変な代わりにかなりの反発力を持っています。
- INZER エルゴプロ
- 鬼 ニースリーブPRO
- A7 RIGOR MORTIS
これらについてはニースリーブの着脱に慣れていない一般の方が購入するのは推奨されていません。慣れるまでは脱ぐのに30分以上かかるような人も多いようなアイテムです。また、試合専用にして練習では通常のニースリーブを使う方もいます。詳しくは以下の記事にまとめています。
スクワットにおすすめのニースリーブ3選
スクワットのおすすめのニースリーブ3選は以下の通りです。
- AZLIV
- A7
- SBD
AZLIV | A7 | SBD | |
---|---|---|---|
厚さ | 7mm | 7mm | 7mm |
硬さ | 1.5 | 2.0 2.5 (2種類) | 3.0 |
長さ | 前: 26cm 後: 19cm | 前: 30cm 後: 26cm | 30cm |
左右 | 共通 | 共通 | 区別 |
価格 | ¥4,800 | ¥10,890 | ¥9,880 |
AZLIV ニースリーブ
初心者~中級者向け
安さを重視する方/競技目的でない方には AZLIVのニースリーブ がおすすめです。AZLIVはコスパに優れており返品・交換などの対応もよいことで有名です。
実際に購入してレビュー記事も書いているので参考にしてみてください。
A7 ニースリーブ
中級者向け~競技者向け
将来的に大会に出てみたいと思っている方や、トレーニング歴が長く高重量を扱うような方にはA7が向いています。A7のニースリーブはカラーバリエーションが豊富であり、特にビビッドカラーのアイテムが欲しい方におすすめです。
SBD ニースリーブ
上級者向け~競技者向け
本格的に競技としてニースリーブを使いたい人や、とにかく質にこだわりたい人はSBDがおすすめです。SBDは黒以外のカラーはシーズンごとに販売される限定カラーの位置付けになり、1,000~2,000円高くなってしまいます。
ニースリーブに関するよくある質問
初心者は必要ない?
ニースリーブは以下のような理由から初心者にもおすすめのトレーニングギアです。
- 股関節や足首の柔軟性が不十分な場合が多い
- 身体的な左右差が大きい場合が多い
- ボトムで負荷が抜けてしまうことが多い
柔軟性が不足している場合は体のどこかをカバーする形になりますし、重さに抗えずにストンと落ちてしまう人は関節に大きな負担がかかります。補助輪やプロテクター付きで自転車の練習をするようなイメージで使ってみましょう。
デッドリフトでも使える?
ニースリーブはデッドリフトでも使えます。競技ルールでも認められているので大会で使っている人もいます。
2022年度JCPライブ配信より
ニーラップとどっちがいい?
基本的にはニースリーブのほうがおすすめです。ニーラップは主にフルギアパワーリフティングなどで使われます。しっかりと締め付けるためには誰かに巻いてもらうことも多いです。
- 装着が簡単
- 締め付け具合が変わらない
- 1人でも付けやすい
- 締め付けが強い
- 締め方によって強さが変わる
- 1人で強く巻くのは難しい
膝のサポーターとの違いは?
薄手の膝のサポーターに関してはニースリーブと機能はほぼ変わりません。膝関節と周囲の筋肉を適度に圧迫することで動作の安定性を高める役割があります。薄手の膝サポーターはランニングやスポーツなどで使われる場合が多く、ニースリーブはウエストトレーニングなどで使われる場合が多いです。
膝のサポーターのなかには既に関節の安定性に難がある人向けに追加のサポート構造を持つものもあります。具体的には膝のお皿を安定させるためのゲルパッドやマジックテープなどがそれに相当します。
ニースリーブはシンプルな構造で厚手の膝サポーターです。
既に膝に痛みがある場合は?
既に膝の痛みがある場合、ニースリーブの着用で悪化を抑えることはできるかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。例えば、膝が内に入ってしまうニーインが起こる場合、問題は膝ではなく、骨盤や足首の動きにある場合が多いです。
改善のためには、股関節や足首の柔軟性の向上、人によっては足裏のアーチ形成などが必要です。また、足の幅や足の向きを変えることによって改善する場合もあるので以下の記事も参考にしてみてください。
筋肥大の観点では悪影響?
ニースリーブを付けることによって可動域が少し制限されたり、反発力によるアシストが受けられますがこれらが単純に筋肥大に悪影響を及ぼすとは考えにくいです。むしろ怪我のリスクを下げながら長期的に重量UPを続けることによって得られるメリットのほうが大きいのではないかと思います。
【補足】
例えば、ニースリーブなしで150kgを挙げられる人がニースリーブを着用しても同じ重量しか扱わない場合は楽をしていることになりますが、一般的には重量UPするはずなので単純に筋肉への負荷が減るわけではありません。
まとめ
ニースリーブについて以下の3点をまとめてみました。
ニースリーブを付けることで記録向上や怪我防止ができるだけでなく、これからスクワットをやるぞというモチベーションアップや集中力強化も望めます。ぜひ使ってみてください!
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