はじめに
この記事は パワーチューブ さんの動画での発言をもとに、パワーリフティングのド素人である筆者が頭の中でのみ辿り着いたお話です。
事実とは異なる可能性がありますし、私もチャレンジ途中の内容にはなりますが、ご了承ください。

本記事で分かること
- ウッシーという男の存在
- デッドリフトの重量を伸ばすための思想
この記事を書いた人

よし
デッドリフトMAX175kg (ナロー)
ワイドスタンスに挑戦中
パワーチューブで日々BIG3を勉強中
テイラーアトウッド半端ないって!
そもそもウッシーってだれよ?
パワーリフティングで世界一になる男
一言で表すと「将来、世界一になる男」ですね。本人のTwitterにもそう書かれているのでこれは間違いない情報です。
先日、南アフリカで行われた世界大会では惜しくも66kg級で3位という結果でしたが、間違いなく日本人初のクラシックでの世界一が狙えるレベルの選手です。
(偉そうにすみません)
パワーチューブのメンバー
また、冒頭で紹介したようにパワーリフティングを世に広めるために「パワーチューブ」というYoutubeチャンネルを運営しています。メンバーは以下の3名です。
- NAOTOさん
- ウッシーさん
- ウッディー上田さん (羽幌町出身)
NAOTOさんとウッディー上田さんもベストがTotal 550~560kgくらいのようで世間一般から見るとかなり強いレベルです。
デッドリフトがめちゃくちゃ強い
惜しくも3位となった世界大会でデッドリフト282.5kgの日本新記録を樹立しました。
その後の、第3試技では295kgに挑戦し、惜しくも赤2つで失敗とはなりましたが、実況の方も ”かなり惜しい” と言われており、本当にあと一歩のところでした。
ナローからワイドデッドリフトに転向して重量UP
おそらく多くのパワーリフターがナローデッドリフトからワイドデッドリフトに転向していると思いますが、ウッシーさんも235kgあたりからワイドに転向したようです。そこから50kg以上伸ばせているということですね。
この記事の位置付け
- ウッシーさんの発言をもとに、デッドリフトが強くなる理屈を考察する
👇
ここから本編です。
ワイドデッドリフトの重量を伸ばすフォーム
結論「デッドリフトはパッチン錠の感覚」
まずこの記事の結論です。


頭おかしいの?


以下のような流れで説明していきます!
- Step1上体の使い方起こすのではなく支持する?
- Step2体の入れ方おしりをできるだけ高く持ってくる?
- Step3肩甲骨の使い方たわみをとってテンションをかける?
- Step4すべてが連動すると?バーが勝手に浮いてくる?
①上体の使い方
まず、注目の動画はこれです。
注目すべき発言
ナローは起こす力、ワイドは支持する力
ワイドのほうが最初から上体が立っていますし、なんとなく起こす感じではないというのはこの動画から理解しました。このときは残念ながら支持するという感覚は掴めていませんでした。
<起こすナローデッドリフトの参考動画>
>>>同じく66kg級 Panagiotis Tarinidis (フランス)のナローデッドリフト

②体の入れ方
続いての動画はこちらです。
AKIOBLOGさんのBIG3大会後の動画です。
注目すべき発言
お尻の位置をなるべく高く
個人的にこの動画はかなりブレイクスルーになりました。お尻の位置を高くして、固めた上体をそこにはめ込むという意識が持てるようになりました。
③肩甲骨の使い方
肩甲骨の重要性が分かる動画です。
注目すべき発言
バーの重さを使って肩甲骨を下げる
腰が高く保つんですが、肩甲骨は下げるんですよね。だから間にある背中が支持できていないと曲がるんです。なんとなく理解が深まりつつあります。
④すべてが連動すると?
ちょっと胡散臭いことを言ってます。
注目すべき発言
バーが勝手に浮いてくるデッドリフト
全てが繋がりましたた!
パッチン錠です!真実はいつも1つ!

概念を可視化/言語化しましょう!
前提①「上体を固めよう」

パッチン錠 | デッドリフト | |
---|---|---|
よい条件 | 硬い材質を選ぶ | 腹圧を高める 体を固める |
背中は股関節と肩甲骨を繋いでいるので、間をうまく支持するためにできるだけ固まっているのが望ましいです。
前提②「腰を高い位置にセットしよう」

パッチン錠 | デッドリフト | |
---|---|---|
よい条件 | 適切な寸法で設計する | 可能な限り圧が感じられるようにセットする |
腰の位置がよくないと、強い力は出ていても、股関節で吸収してしまって、バーベルに対しては伝わらないということが起きます。
前提③「肩甲骨を低い位置にセットしよう」

パッチン錠 | デッドリフト | |
---|---|---|
よい条件 | 適切な寸法で設計する | 可能な限り圧が感じられるようにセットする |
これも腰の位置と同様にポジションが悪いと、強い力は出ていても、肩甲骨で吸収してしまうことが考えられます。
ここでいう “適切” というのは部品のサイズによって変わります。人間の体で言うと、以下の組み合わせによって決まるということです。
- 足の長さ
- 胴体の長さ
- 手の長さ

前提④「すべてがうまくできていると?」

パッチン錠 | デッドリフト | |
---|---|---|
よい条件 | 適切な寸法/材質を選定する | 関節の位置関係がよい 全部位に圧がかかっている |
パッチン錠を使ったことがある人は分かると思いますが、閉めるときって自然にグググっと反対側の部品が寄ってきますよね。これが自然にバーベルが浮くということに相当します。

追加で押さえておきたいポイント
ワイドは足が開いているということ
実はパッチン錠の概念でうまく説明できていないことがあります。
- 足を開いているので閉じないといけない
これも動画の中にヒントがあります。
“ワイドは支持する力“と言っている動画のなかで、脚は外側に力を出すイメージと言っていました。

ワイドデッドリフトにおいては斜めの力の足し合わせが真上の力を生んでいるということですね。
また、以下の動画で注目すべき発言がもう1つあります。
デッドリフトで1番力が入っている部位は?
ケツです。
お尻の力や内転筋を使って足を閉じていく(矢印を立てていく)力がめちゃくちゃ大事ってことですね。角度が立つほど、上向きの成分が増えるので。
股関節と肩甲骨の柔軟性が大切!
私の場合は右肩の柔軟性がかなりイマイチなので、胸襟をつりそうになりました。
ウッシーさんはUGOKLでしっかりと動的ストレッチをやっているので、ここまで高いレベルで実現できているのだと思います。
UGOKL(ウゴケル)とは?
北海道にある、コンディショニング等を専門とする施設です。ウッシーさんはよくジム前にUGOKLに行ってスムーズに動く体作りをしています。
ちなみにBIG3がめちゃくちゃ強いフィジーク選手の久野さんも大胸筋が攣(つ)ると言っているので、ウッシーさんと近い思想でデッドリフトをやっているのではないかと想像しています。
デッドリフトが強くなるための想像と学び
勝手にまとめておきます。
- デッドリフトも一定以上に強くなるには筋力強化だけでは限界がある
- 身体操作をうまく行い、全身の力/連動性で上げる必要性がある
- その際、筋肉よりも強い骨や関節にうまく負荷を乗せて垂直抗力で上げるのが大切
- 股関節と肩甲骨の柔軟性がないと競技として始まらない
- はまれば絶対に強くなれる
BIG3を競技として考えると、やっていることは ”100m走をいかに速く走れるか” というのと近いと思うので、とにかく筋肉がある順に強いわけではないということですね。
まとめ
パワーリフティング 66kg級の日本記録を持つウッシーさんの発言をもとにワンランク上のワイドデッドリフトをやる秘訣について考えました。
おさらい
- 背中は固める
- 腰の位置は高くする
- 肩甲骨の位置は低くする
- 全身に圧をかける
- 固まった背中をいい感じにはめ込む
- バーは自然と浮いてくる
個人的にはこれをパッチン錠の動きとして理解したので、体の柔軟性を獲得しつつ、練習に励みます。
”考えて、やってみて” の繰り返しの先に成長が待ってるはずです!それでは、よいパワーライフを!

関連記事
注意この記事は動画のネタバレを含みます。まずは動画を観たうえで、まだの方はチャンネル登録をしてパワーチュー部に入部してください。👇これですhttps://youtu.be/Tx[…]
アセンディングセットとは?40kg→45kg→50kgのように重量を上げながらセットを組むことです。今日はダラダラしたトレーニングやっちゃったな上腕の弐よ!凄まじい闘気を感じるわ!(無駄に星がキ[…]
パワーチューブがアパレルを立ち上げたらしいよ!なんだって!これは要チェックだぞ!https://youtu.be/PkhtS93Qy7Iパワーチューブのアパレル販売開始の動画実[…]
コメントを書く