
私も気になっていました。
ただ、日本語だとあまり情報がないのが現状です。
本記事では海外からも情報を集め、エッグプロテインに特化して特徴を紹介します。

エッグプロテインとは
エッグプロテイン / エッグホワイトプロテインとは卵を原料としたプロテインのことです。
基本的には卵白のみを用いており、英語表記では EGG WHITE PROTEIN となっている製品が多いです。
本記事では読みやすさの観点からエッグプロテインと表記します。
2020年3月にイフジ産業からREVOPROというエッグプロテインが発売されてから日本でも認知されるようになってきました。
ただ、まだまだ商品数も少なく、ホエイプロテインやソイプロテインほどメジャーなプロテインとはなっていません。

そもそもプロテインとしてどうなのか?
卵白のアミノ酸は100
卵白のアミノ酸スコアはホエイと同じ100です。プロテインの原料としてはどちらも問題ないと考えてよいでしょう。
評点パターン | ホエーパウダー | 鶏卵 卵白 | |
---|---|---|---|
イソロイシン* | 180 | 730 | 560 |
ロイシン* | 410 | 1200 | 910 |
リジン* | 360 | 1000 | 730 |
メチオニン* | 160 | 220 | 420 |
シスチン | 290 | 260 | |
フェニルアラニン* | 390 | 370 | 630 |
チロシン | 310 | 470 | |
スレオニン* | 210 | 870 | 510 |
トリプトファン* | 70 | 210 | 170 |
バリン* | 220 | 690 | 740 |
ヒスチジン* | 120 | 210 | 290 |
アミノ酸スコア | – | 100 | 100 |
引用:日本食品標準成分表2020年版
*必須アミノ酸
今回はチーズホエイパウダーと鶏卵の卵白の値を代表値としました。
実際のプロテインではタンパク質以外の成分が除去されていますので、値は製品によって異なります。
体内で作ることができない必須アミノ酸をどの程度含んでいるかの指標です。すべて100%以上含む場合は切り捨てでアミノ酸スコア100となります。
近年は、たんぱく質消化性補正アミノ酸スコア(PDCAAS)や消化性必須アミノ酸スコア(DIAAS)など、体内で吸収できるかという観点まで含めて評価する方法も出てきています。

コレステロール、脂質は?
実は卵のうち脂質が含まれるのはほぼ100%卵黄です。
コレステロールというのは脂質の1つであり、卵白のみから作られたエッグプロテインについてはコレステロールの心配をする必要はありません。
ホエイ | 卵白 | 全卵 | |
---|---|---|---|
エネルギー [kcal] | 339 | 44 | 594 |
水分 [g] | 2.2 | 88.3 | 75 |
タンパク質 [g] | 12.5 | 10.1 | 12.2 |
脂質 [g] | 1.2 | 0 | 10.2 |
炭水化物 [g] | 77.0 | 0.5 | 0.4 |
引用:日本食品標準成分表2020年版
上記は、ホエイ、卵白、全卵の100gあたりの成分表示をまとめたものです。
卵白はホエイと比べても脂質や炭水化物の割合がかなり低いので、より純粋にタンパク質を含んだプロテインが作りやすいと言えそうです。
もっとも安価なWPC製法で作られたプロテインはタンパク質含有率が80%前後ですが、WPIやWPHなどの製法で作られたものはタンパク質含有率が90%以上あります。
エッグプロテインを選ぶメリット
乳製品や大豆にアレルギーがある場合
言わずもがなかもしれませんが、乳製品や大豆にアレルギーがある方はエッグプロテインが代替となり得ます。
もちろん卵にはアレルギーがないことが前提となります。

乳糖不耐症の場合
牛乳には乳糖(ラクトース)と呼ばれる糖が含まれています。
本来であれば小腸で消化酵素(ラクターゼ)によってガラクトースとグルコースに分解され、その後、吸収されます。
ただし、このラクターゼの分泌は離乳後、徐々に減少することが知られています。
そのため、牛乳を飲むとお腹の調子が悪くなるという方は、プロテインを飲んだにも関わらず、効率よく吸収できていない可能性があります。
そういった方は、エッグプロテインやソイプロテインを試してみることをおすすめします。

エッグプロテインを選ぶデメリット
サルモネラ菌の存在
生卵を基本的に食べないアメリカでも粉末となったエッグプロテインがサルモネラ菌に汚染されている可能性はかなり低いと言われています。
日本では世界的にも珍しく生卵が食べられるほど衛生面では管理されていますので、不安な方は国産のエッグプロテインを選ぶとよいでしょう。

2011年の食品安全委員会の報告では20300個の卵を検査して汚染を確認したものは2つのみであり、割合は約0.003%ということでした。
2か所の生産農場はいずれも中小規模の養鶏場だったようですので、我々がスーパー等で見かけるものについては基本的に問題ないと考えてよさそうです。
ビオチン欠乏症
卵白をとりすぎるとビオチン欠乏症になる恐れがあります。
ビオチンはビタミンB群の一種ですが、卵白に含まれるアビジンという物質と結合してしまうことでうまく吸収されなくなるためです。
ただし、ビオチンについては腸内細菌から合成できたり、含まれる食材が多くあることから欠乏症になる可能性はかなり低いと言われています。

ややコストが高い
欠点らしい欠点はコストになるかと思います。基本的にエッグプロテインは1kgあたり5000円を超えています。

Myprotein や X-PLOSION などでは1kgあたり3000円を切るような商品もあることを考えるとコスト面では劣っていると言わざるを得ません。
あれ?プロテインが値上げしてる!? 中国の爆買いで値上げなんて話もありますね。[blogcard url=https://news.yahoo.co.jp/articles/[…]

ただ、重要なのは “タンパク質を何g摂取したか” ではなく “タンパク質をどれだけ吸収できたか” です。
毎回、お腹の調子が悪くなるような場合はせっかく飲んでいるのにあまり吸収できていないこともあるので要注意です。

製品紹介
安心の国産メーカー
REVOPRO
人気Youtuberのカネキンさんを始めボディメイクのプロ選手に愛用されていることから一流トレー二―にも認められた製品であることが分かります。
私も飲んでいてレビュー記事も書いておりますので参考にしてください。
エッグプロテイン興味あるんだけど、やっぱりREVOPROがいいの? 日本だと冒険しないのであれば、REVOPROくらいしか選択肢がないような気もします。とりあえず買って飲んでみたので[…]
海外メーカー
マイプロテイン
REVOPROよりは安く買うことができますが、レビューを見る限り、少し癖が強いようでプロテインとして飲んでいる人は少なく、料理に加えて使っている人が多数でした。
MNP
ゴールドジムの商品を販売しているフィットネスショップでも取り扱いがありました。

まとめ
徐々にユーザーが増え始めているエッグプロテインについて紹介しました。
ポイントとしては
- 質は文句なし!
- でも、ちょっと高い・・・
- ホエイが体に合わない人は試してみよう!
という感じです!
個人的にもホエイプロテインを1日3杯以上飲むと明らかにお腹の調子が悪くなるのでソイプロテインとエッグプロテインを購入して最適な割合を試してみているところです。
いま飲んでいるプロテインが自分に合っているか考えてみてください!
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